野村 胡堂

銭形平次捕物控

297 花見の留守

旧字旧仮名 約14,450字・読了目安29分

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一 「親分、向島は見頃ださうですね」 ガラツ八の八五郎は、縁側からニジり上がりました。庭一杯の春の陽ざし、平次の軒にもこの頃は鶯が來て鳴くのです。 「さうだつてね、握り拳の花見なんかは腹を立てゝ歸るだけだから、お前に誘はれても附き合はねえつ…

作品情報

初出「オール讀物」文藝春秋新社、1953(昭和28)年3月号
分類NDC 913
公開日2015-05-29
最終更新2017-03-04
底本 「錢形平次捕物全集第五卷 蝉丸の香爐」同光社磯部書房
入力特定非営利活動法人はるかぜ
校正門田裕志

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