野村 胡堂

銭形平次捕物控

296 旅に病む女

旧字旧仮名 約14,526字・読了目安29分

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一 浪人大澤彦四郎は、まことに評判の良い人でした。金があつて情け深くて、人柄が穩かで、これが昔、人斬庖丁を二本、腰にブラ提げて、肩で風を切つた人とは、どうしても受取れないほどの物柔かな中老人だつたのです。 中老人と言つても、五十になるやなら…

作品情報

初出「オール讀物」文藝春秋新社、1953(昭和28)年2月号
分類NDC 913
公開日2015-05-26
最終更新2017-03-04
底本 「錢形平次捕物全集第五卷 蝉丸の香爐」同光社磯部書房
入力特定非営利活動法人はるかぜ
校正門田裕志

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