野村 胡堂

銭形平次捕物控

141 二枚の小判

旧字旧仮名 約13,132字・読了目安26分

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一 「親分の前だが――」 ガラツ八の八五郎は、何やらニヤニヤとしてをります。 「前だか後ろだか知らないが、人の顏を見て、思ひ出し笑ひをするのは罪が深いぜ。何を一體思ひ詰めたんだ」 錢形の平次は相變らずこんな調子でした。年を取つても貧乏しても…

作品情報

初出「オール讀物」文藝春秋社、1943(昭和18)年2月号
分類NDC 913
公開日2016-02-11
最終更新2015-12-24
底本 「錢形平次捕物全集第十七卷 權八の罪」同光社磯部書房
入力特定非営利活動法人はるかぜ
校正門田裕志

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