野村 胡堂

銭形平次捕物控

181 頬の疵

旧字旧仮名 約11,809字・読了目安24分

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一 「わツ、親分」 まだ明けきらぬ路地を、鐵砲玉のやうに飛んで來たガラツ八の八五郎。錢形平次の家の格子戸へ、身體ごと拳骨を叩き付けて、お臍のあたりが破けでもしたやうな、變な聲を出してわめき散らすのです。 「何といふ聲を出すんだ、朝つぱらから…

作品情報

初出「オール讀物」文藝春秋新社、1948(昭和23)年4月号
分類NDC 913
公開日2016-07-06
最終更新2017-03-04
底本 「錢形平次捕物全集第十九卷 神隱し」同光社磯部書房
入力特定非営利活動法人はるかぜ
校正門田裕志

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