無題 京都
富倉次郎に
新字旧仮名 約261字・読了目安1分
おまへの歯は よく切れるさうな 山々の皮膚が あんなに赤く 夕陽で爛らされた鐃鉢を 焦々して 摺り合せてゐる おまへはもう 暗い部屋へ帰つておくれ おまへの顎が、薄明を食べてゐる橋の下で 友禅染を晒すのだとかいふ黝い水が 産卵を終へた蜉蝣の…
作品情報
| 初出 | 「山繭 第四号」1925(大正14)年3月 |
|---|---|
| 分類 | NDC 911 |
| 公開日 | 2014-04-22 |
| 最終更新 | 2014-09-16 |
| 底本 | 「富永太郎詩集」現代詩文庫、思潮社 |
| 入力 | 村松洋一 |
| 校正 | 川山隆 |
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