野村 胡堂

銭形平次捕物控

306 地中の富

旧字旧仮名 約15,861字・読了目安32分

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一 「へツ、へツ、へツ、親分」 ある朝、八五郎が箍の外れた桶見たいに、笑ひながら飛び込んで來ました。九月もやがて晦日近く、菊に、紅葉に、江戸はまことに良い陽氣です。 「挨拶も拔きに、人の家へ笑ひ込む奴もねえものだ。少しは頬桁の紐を引締めろよ…

作品情報

初出「オール讀物」文藝春秋新社、1953(昭和28)年11月号
分類NDC 913
公開日2017-01-10
最終更新2017-03-04
底本 「錢形平次捕物全集第三十三卷 花吹雪」同光社
入力特定非営利活動法人はるかぜ
校正門田裕志

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