吉川 英治

死んだ千鳥

新字新仮名 約17,520字・読了目安35分

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藪椿 裏藪の中に分け入って佇むと、まだ、チチッとしか啼けない鶯の子が、自分の袂の中からでも飛んだように、すぐ側から逃げて行く。 (おや、白い小猫?) と、見れば、それは七日も前に降った春の雪が、思いがけなく、双つの掌に乗るほど、日蔭に残って…

作品情報

初出「婦人倶楽部 臨時増刊」大日本雄弁会講談社、1937(昭和12)年3月
分類NDC 913
公開日2014-03-07
最終更新2014-09-16
底本 「吉川英治全集・43 新・水滸傳(二)」講談社
入力川山隆
校正門田裕志

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