永井 荷風

来訪者

新字旧仮名 約38,524字・読了目安77分

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一 わたくしはその頃身辺に起つた一小事件のために、小説の述作に絶望して暫くは机に向ふ気にもなり得なかつたことがある。 小説は主として描写するに人物を以てするものである。人物を描写するにはまづ其人物の性格と、それに基いた人物の生活とを観察しな…

作品情報

初出「来訪者」筑摩書房、1946(昭和21)年9月5日
分類NDC 913
公開日2019-12-03
最終更新2019-11-29
底本 「荷風全集 第十八巻」岩波書店
入力H.YAM
校正きりんの手紙

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