梅崎 春生

幻化

新字新仮名 約72,536字・読了目安145分

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同行者 五郎は背を伸ばして、下界を見た。やはり灰白色の雲海だけである。雲の層に厚薄があるらしく、時々それがちぎれて、納豆の糸を引いたような切れ目から、丘や雑木林や畠や人家などが見える。しかしすぐ雲が来て、見えなくなる。機の高度は、五百米くら…

作品情報

初出「新潮」新潮社、1965(昭和40)年6月
分類NDC 913
公開日2016-02-29
最終更新2016-01-01
底本 「桜島・日の果て・幻化」講談社文芸文庫、講談社
入力kompass
校正酒井裕二

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