梅崎 春生

桜島

新字新仮名 約39,165字・読了目安78分

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七月初、坊津にいた。往昔、遣唐使が船出をしたところである。その小さな美しい港を見下す峠で、基地隊の基地通信に当っていた。私は、暗号員であった。毎日、崖を滑り降りて魚釣りに行ったり、山に楊梅を取りに行ったり、朝夕峠を通る坊津郵便局の女事務員と…

作品情報

初出「素直 創刊号」1946(昭和21)年9月
分類NDC 913
公開日2016-01-01
最終更新2016-01-01
底本 「桜島・日の果て・幻化」講談社文芸文庫、講談社
入力kompass
校正酒井裕二

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