江戸川 乱歩

二銭銅貨

新字新仮名 約18,063字・読了目安36分

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上 「あの泥坊が羨しい」二人の間にこんな言葉が交される程、其頃は窮迫していた。 場末の貧弱な下駄屋の二階の、ただ一間しかない六畳に、一閑張りの破れ机を二つ並べて、松村武とこの私とが、変な空想ばかり逞しゅうして、ゴロゴロしていた頃のお話である…

作品情報

初出「新青年」博文館、1923(大正12)年4月
分類NDC 913
公開日2016-01-01
最終更新2016-01-01
底本 「江戸川乱歩全集 第1巻 屋根裏の散歩者」光文社文庫、光文社
入力砂場清隆
校正湖山ルル

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