坂口 安吾

母

新字新仮名 約5,022字・読了目安10分

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畏友辰夫は稀に見る秀才だったが、発狂してとある精神病院へ入院した。辰夫は周期的に発狂する遺伝があって、私が十六の年彼とはじめて知った頃も少し変な時期だった。これ迄は自宅で療養していたが、この時は父が死亡して落魄の折だから三等患者として入院し…

作品情報

初出「東洋・文科 創刊号」花村奨、1932(昭和7)年6月1日
分類NDC 914
公開日2016-05-10
最終更新2016-03-04
底本 「風と光と二十の私と・いずこへ 他十六篇」岩波文庫、岩波書店
入力Nana ohbe
校正酒井裕二

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