坂口 安吾

閑山

新字新仮名 約7,763字・読了目安16分

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昔、越後之国魚沼の僻地に、閑山寺の六袋和尚といって近隣に徳望高い老僧があった。 初冬の深更のこと、雪明りを愛ずるまま写経に時を忘れていると、窓外から毛の生えた手を差しのべて顔をなでるものがあった。和尚は朱筆に持ちかえて、その掌に花の字を書き…

作品情報

初出「文体 第一巻第二号」1938(昭和13)年12月1日
分類NDC 913
公開日2019-02-17
最終更新2019-01-29
底本 「桜の森の満開の下」講談社文芸文庫、講談社
入力日根敏晶
校正noriko saito

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