山本 周五郎

正体

新字新仮名 約7,502字・読了目安15分

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龍助危篤という電報を手にしたとき、津川は電文の意味を知るよりも佐知子に会えるなと思うほうがさきだった。 「なんていうやつだ」 それでも彼はいちおうそう云って自分を苦々しく反省したが、車で東京駅へかけつける気持には、すでにどう抗ってみても危篤…

作品情報

初出「アサヒグラフ」 1936(昭和11)年3月11日号
公開日2022-10-05
最終更新2022-09-26
底本 「山本周五郎全集第十八巻 須磨寺附近・城中の霜」新潮社
入力特定非営利活動法人はるかぜ
校正noriko saito

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