山本 周五郎

おもかげ

新字新仮名 約10,398字・読了目安21分

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一 はやり病をやんで、母の亡くなったのは、正之助が七歳のとしの夏の末だった。母はすぐれて美しいひとだったが、漆のようにつやつやとした黒髪と、ながいまつげに包まれた大きな眼とに特徴があった。ことにその眼は、またたきをすると云いようのない美しい…

作品情報

初出「少女の友」実業之日本社、1942(昭和17)年7月号
公開日2025-03-12
最終更新2025-03-08
底本 「山本周五郎全集第十九巻 蕭々十三年・水戸梅譜」新潮社
入力特定非営利活動法人はるかぜ
校正北川松生

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