山本 周五郎

矢押の樋

新字新仮名 約15,451字・読了目安31分

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一 「あれはなんだ、衣類のようではないか」 外村重太夫は扇子で陽を除けながら、立停って顎をしゃくった。城の内濠の土堤の上に、衣服と大小がひと束ねにして置いてある、六月早朝の大場は、ぎらぎらと刺すような烈しい光を射かけているが、まだ四方には人…

作品情報

初出「キング」大日本雄辯會講談社、1941(昭和16)年3月号
公開日2025-08-02
最終更新2025-08-02
底本 「白石城死守」講談社文庫、講談社
入力特定非営利活動法人はるかぜ
校正noriko saito

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