葦は見ていた
新字新仮名 約18,332字・読了目安37分
一 五月はじめの朝四時ごろ、―― 熊井川は濃い霧に掩われていた。まだあたりは薄暗く、どちらを見ても殆んどみとおしはきかない。川岸には葦が茂っていた、葦は岸から川の中まで、川の中の七八間さきまでも生え、それが川上にも川下にも続いている。岸は狭…
作品情報
| 初出 | 「週刊朝日」1947(昭和22)年6月22日号 |
|---|---|
| 分類 | NDC 913 |
| 公開日 | 2022-07-05 |
| 最終更新 | 2022-06-26 |
| 底本 | 「山本周五郎全集第二十五巻 三十ふり袖・みずぐるま」新潮社 |
| 入力 | 特定非営利活動法人はるかぜ |
| 校正 | 栗田美恵子 |
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