山本 周五郎

樅ノ木は残った

02 第二部

新字新仮名 約114,732字・読了目安229分

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柿崎道場 新八の顔は血のけを失って蒼白く、汗止めをした額からこめかみへかけて膏汗がながれていた。躯も汗みずくで、稽古着はしぼるほどだったが、それでも顔は蒼白く、歯をくいしばっている唇まで白くなっていた。 躰力も気力も消耗しつくしたらしい。眼…

作品情報

初出「日本経済新聞」1954(昭和29)年7月20日~1955(昭和30)年4月21日
分類NDC 913
公開日2018-03-12
最終更新2018-09-21
底本 「山本周五郎全集第九巻 樅ノ木は残った(上)」新潮社
入力特定非営利活動法人はるかぜ
校正富田晶子

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