山本 周五郎

武道宵節句

新字新仮名 約9,140字・読了目安18分

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一 ――飢えて窮死するとも、金一両はかならず肌に着けおくべし。武士の嗜なり。 父は生前よくそういっていた。三樹八郎はいま、金一両と四、五枚の銭を手にして、父の言葉を思出しながら我知らず太息をついた。 ――渇しても盗泉の水は汲まず、貧にして餓…

作品情報

初出「新少年」博文館、1938(昭和13)年3月号
公開日2022-12-19
最終更新2022-11-26
底本 「春いくたび」角川文庫、角川書店
入力特定非営利活動法人はるかぜ
校正noriko saito

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