永井 荷風

散柳窓夕栄

新字新仮名 約43,346字・読了目安87分

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一 天保十三壬寅の年の六月も半を過ぎた。いつもならば江戸御府内を湧立ち返らせる山王大権現の御祭礼さえ今年は諸事御倹約の御触によってまるで火の消えたように淋しく済んでしまうと、それなり世間は一入ひっそり盛夏の炎暑に静まり返った或日の暮近くであ…

作品情報

初出「三田文学」1913(大正2)年1月、3月、4月
分類NDC 913
公開日2018-06-05
最終更新2018-05-27
底本 「雨瀟瀟・雪解 他七篇」岩波文庫、岩波書店
入力入江幹夫
校正酒井裕二

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