永井 荷風

雪解

新字新仮名 約17,557字・読了目安35分

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兼太郎は点滴の音に目をさました。そして油じみた坊主枕から半白の頭を擡げて不思議そうにちょっと耳を澄した。 枕元に一間の出窓がある。その雨戸の割目から日の光が磨硝子の障子に幾筋も細く糸のようにさし込んでいる。兼太郎は雨だれの響は雨が降っている…

作品情報

初出「明星」1922(大正11)年3~4月
分類NDC 913
公開日2018-04-30
最終更新2018-03-27
底本 「雨瀟瀟・雪解 他七篇」岩波文庫、岩波書店
入力入江幹夫
校正酒井裕二

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