高見 順

かなしみ

新字旧仮名 約2,914字・読了目安6分

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赤羽の方へ話をしに行つた日は白つぽい春の埃が中空に舞ひ漂つてゐる日であつたが、その帰りに省線電車の長い席のいちばん端に私が腰掛けて向うの窓のそとのチカチカ光る空気にぼんやり眼をやつてゐるといふと、上中里か田端だつたかで、幼な子を背負つたひと…

作品情報

分類NDC 914
公開日2017-08-17
最終更新2017-07-17
底本 「日本の名随筆99 哀」作品社
入力門田裕志
校正noriko saito

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