The Affair of Two Watches
新字新仮名 約13,871字・読了目安28分
何でも十二月の末の、とある夕暮の事だった。 晴れるとも曇るとも思案の付かない空が下界を蔽い、本郷一帯の高台を吹き廻る風はヒューヒュー鳴って、大学前の大通りを通る程の物が、カサカサと乾涸らびた微かな音を立てゝ居た。 此の辺の道路は雨が降ると溝…
作品情報
| 初出 | 「新思潮」1910(明治43)年10月号 |
|---|---|
| 分類 | NDC 913 |
| 公開日 | 2020-07-30 |
| 最終更新 | 2020-06-30 |
| 底本 | 「潤一郎ラビリンスⅢ――自画像」中公文庫、中央公論新社 |
| 入力 | 黒潮 |
| 校正 | まりお |
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底本情報の詳細は青空文庫の図書カードを参照してください。