尾崎 士郎

風蕭々

新字新仮名 約28,617字・読了目安57分

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1 月のかげが低い屋根に落ちている。場所は博多、中洲の水茶屋、常盤館の裏門の前で俥のとまる音がした。――入ってきたのは洗いざらしの白い薩摩絣を着ながしにした長身肥大の杉山茂丸である。杉山は、右が納屋、左が薪の束の堆高く積んである狭い通路を大…

作品情報

初出「早稻田大學」文藝春秋新社、1953(昭和28)年10月20日
公開日2022-10-18
最終更新2022-09-26
底本 「早稲田大学」岩波現代文庫、岩波書店
入力フクポー
校正孝奈花

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