新村 出

蕗の薹

新字旧仮名 約957字・読了目安2分

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十数年このかた冬から春へかけて蕗の薹を嗜食するやうになつたが、もとは確か咳嗽の薬だとか云つて亡き母がどこからか貰つて来たのを、塩からく烹させて食べたのから始まつたと思つてゐる。 少年のとき、朝のおつけに、あれを刻み込んで父がさもうまさうに味…

作品情報

初出「月明」1939(昭和14)年4月号
分類NDC 914
公開日2020-08-17
最終更新2020-07-27
底本 「花の名随筆3 三月の花」作品社
入力岡村和彦
校正noriko saito

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