辻村 伊助

続スウィス日記(千九百二十三年稿)

新字新仮名 約9,246字・読了目安18分

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帰郷 蒼茫として暮れてゆくアルプスの群山を仰げば、あの氷の上を羚羊のごとく跳び廻った日が夢のように遠い。 日に露された蛍光石の闇に光を放つように、身に沁みた歓びを胸底に秘して、眼を閉じて回顧に耽った幾年が、今、こうして染み染みと山に対えば、…

作品情報

分類NDC 293
公開日2022-04-22
最終更新2022-03-30
底本 「スウィス日記」平凡社ライブラリー、平凡社
入力富田晶子
校正雪森

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