田中 早苗 (翻訳者)、ルヴェル モーリス

老嬢と猫

新字新仮名 約5,072字・読了目安10分

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その老嬢は毎朝、町の時計が六時を打つと家を出かけた。 それは最初の弥撒を聴くために、近所の教会堂へ出かけるのだが、彼女はまず注意ぶかく戸じまりをしてから、どの頁も手垢によごれて隅がぶよぶよになった、古い祈祷書をしっかと抱えて、小急ぎに街を通…

作品情報

初出「新青年」1927(昭和2)年6月号
分類NDC 953
公開日2022-03-31
最終更新2022-02-25
底本 「夜鳥」創元推理文庫、東京創元社
入力ノワール
校正栗田美恵子

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