永井 荷風

虫の声

新字新仮名 約4,026字・読了目安8分

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東京の町に生れて、そして幾十年という長い月日をここに送った……。 今日まで日々の生活について、何のめずらしさをも懐しさをも感じさせなかった物の音や物の色が、月日の過ぎゆくうちにいつともなく一ツ一ツ消去って、ついに二度とふたたび見ることも聞く…

作品情報

初出「中央公論 第五十一年第六號」1936(昭和11)年6月
公開日2022-08-19
最終更新2022-07-27
底本 「21世紀の日本人へ 永井荷風」晶文社
入力入江幹夫
校正noriko saito

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