山本 周五郎

しぐれ傘

新字新仮名 約12,382字・読了目安25分

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鯉の宗七 一 佐野屋藤吉は、女房の酌で朝酒を呑んでいた。 いつも四、五杯で機嫌よく酔うのが、今朝はもう二本めをあけようとしているのに、髭の剃跡の青い固肥りのした顔は妙に冴えて、「眼玉の藤吉」と綽名のついている大きな両眼は、さっきから店の方を…

作品情報

初出「講談雑誌」博文館、1940(昭和15)年1月号
公開日2026-07-07
最終更新2026-07-06
底本 「人情武士道」新潮文庫、新潮社
入力特定非営利活動法人はるかぜ
校正noriko saito

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