中野 鈴子

壁と重石と

新字新仮名 約286字・読了目安1分

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山裾を走る電車の窓からみた 紋入りに染め上げたおおいをかけ ふたつの車に積みあげた嫁入り道具が いま村の端を出かかったところを 春はやいくもり日が暮れかけていた 荷物は運ばれるのだ うすぐらい物置き倉 古ぼけた姑の箪笥と並ぶために 生まれた…

作品情報

公開日2025-08-18
最終更新2025-08-16
底本 「中野鈴子全詩集」フェニックス出版
入力津村田悟
校正かな とよみ

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