有島 武郎

実験室

旧字旧仮名 約16,152字・読了目安32分

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兄と彼れとは又同じ事を繰返して云ひ合つてゐるのに氣がついて、二人とも申合せたやうに押默つてしまつた。 兄は額際の汗を不愉快さうに拭つて、せはしく扇をつかつた。彼れは顯微鏡のカバーの上に薄らたまつた埃を隻眼で見やりながら、實驗室に出入しなかつ…

作品情報

初出「中央公論 第三十二年第十號秋期大附録號」1917(大正6)年9月1日
公開日2023-03-04
最終更新2023-02-28
底本 「有島武郎全集第三卷」筑摩書房
入力木村杏実
校正きりんの手紙

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