宮本 百合子

片すみにかがむ死の影

新字新仮名 約418字・読了目安1分

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うす暗き片すみにかがむ死の影は 夜の気の定まると共に その衣のひだをまし 光をまし 毒気をまして 人間の心の臓をうかがいて迫る。 黒き衣の陰に 大鎌は閃きて世を嘲り 見すかしたる様にうち笑む 死の影は長き衣を引きて足音はなし 只あやしき空気…

作品情報

初出「宮本百合子全集 第二十九巻」新日本出版社、1981(昭和56)年12月25日
分類NDC 911
公開日2009-03-30
最終更新2014-09-21
底本 「宮本百合子全集 第二十九巻」新日本出版社
入力柴田卓治
校正土屋隆

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