宮本 百合子

冬の海

新字新仮名 約1,954字・読了目安4分

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あんまりはっきり晴れ渡らない空合で、風も静かに気にかからぬまでに吹いて居る。 丁度満潮時で、海面は白と藍のむら濃になってゆるやかに息をついて居る。 かなり久しい間、海に来ないで居たので、波の音が、脳の中の、きたないものを皆持って行って呉れる…

作品情報

初出「宮本百合子全集 第二十九巻」新日本出版社、1981(昭和56)年12月25日
分類NDC 913
公開日2009-04-07
最終更新2014-09-21
底本 「宮本百合子全集 第二十九巻」新日本出版社
入力柴田卓治
校正土屋隆

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