泉 鏡花

旅僧

旧字旧仮名 約9,820字・読了目安20分

この作品を読む Amazonで探す

上 去にし年秋のはじめ、汽船加能丸の百餘の乘客を搭載して、加州金石に向ひて、越前敦賀港を發するや、一天麗朗に微風船首を撫でて、海路の平穩を極めたるにも關はらず、乘客の面上に一片暗愁の雲は懸れり。 蓋し薄弱なる人間は、如何なる場合にも多くは己…

作品情報

分類NDC 913
公開日2005-11-18
最終更新2014-09-18
底本 「鏡花全集 卷二」岩波書店
入力土屋隆
校正門田裕志

泉 鏡花の他の作品

泉 鏡花の作品をすべて見る →

底本情報の詳細は青空文庫の図書カードを参照してください。