伊藤 左千夫

河口湖

新字新仮名 約4,903字・読了目安10分

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段ばしごがギチギチ音がする。まもなくふすまがあく。茶盆をふすまの片辺へおいて、すこぶるていねいにおじぎをした女は宿の娘らしい。霜枯れのしずかなこのごろ、空もしぐれもようで湖水の水はいよいよおちついて見える。しばらく客というもののなかったよう…

作品情報

分類NDC 914 915
公開日2006-08-16
最終更新2014-09-18
底本 「野菊の墓他六篇」新学社文庫、新学社
入力大野晋
校正小林繁雄

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