岡本 かの子

渾沌未分

新字新仮名 約19,479字・読了目安39分

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小初は、跳ね込み台の櫓の上板に立ち上った。腕を額に翳して、空の雲気を見廻した。軽く矩形に擡げた右の上側はココア色に日焦けしている。腕の裏側から脇の下へかけては、さかなの背と腹との関係のように、急に白く柔くなって、何代も都会の土に住み一性分の…

作品情報

初出「文芸」1936(昭和11)年9月
分類NDC 913
公開日2007-11-04
最終更新2014-09-21
底本 「ちくま日本文学全集 岡本かの子」筑摩書房
入力土屋隆
校正小林繁雄、門田裕志

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