上司 小剣

鱧の皮

新字旧仮名 約15,441字・読了目安31分

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一 郵便配達が巡査のやうな靴音をさして入つて来た。 「福島磯……といふ人が居ますか。」 彼は焦々した調子でかう言つて、束になつた葉書や手紙の中から、赤い印紙を二枚貼つた封の厚いのを取り出した。 道頓堀の夜景は丁どこれから、といふ時刻で、筋向…

作品情報

初出「ホトトギス」1914(大正3)年1月
分類NDC 913
公開日2001-03-02
最終更新2014-09-17
底本 「現代日本文學体系21 岩野泡鳴・上司小劍・眞山青果・近松秋江集」筑摩書房
入力鈴木厚司
校正林幸雄

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