石川五右衛門の生立
旧字旧仮名 約32,678字・読了目安65分
一 文吾(五右衞門の幼名)は、唯一人畦の小徑を急いでゐた。山國の秋の風は、冬のやうに冷たくて、崖の下の水車に通ふ筧には、槍の身のやうな氷柱が出來さうであつた。布子一枚で其の冷たい風に慄へもしない文吾は、實つた稻がお辭儀してゐる田圃の間を、白…
作品情報
| 分類 | NDC 913 |
|---|---|
| 公開日 | 2011-07-05 |
| 最終更新 | 2014-09-16 |
| 底本 | 「鱧の皮」岩波文庫、岩波書店 |
| 入力 | 川山隆 |
| 校正 | 門田裕志 |
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