上司 小剣

東光院

旧字旧仮名 約23,020字・読了目安46分

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一 東光院の堂塔は、汽動車の窓から、山の半腹に見えてゐた。青い木立の中に黒く光る甍と、白く輝く壁とが、西日を受けて、今にも燃え出すかと思はれるほど、鮮やかな色をしてゐた。 長い/\石段が、堂の眞下へ瀑布を懸けたやうに白く、こんもりとした繁み…

作品情報

初出「文章世界」1914(大正3)年1月
分類NDC 913
公開日2012-02-05
最終更新2016-01-18
底本 「明治文學全集 72 水野葉舟 中村星湖 三島霜川 上司小劍集」筑摩書房
入力いとうたかし
校正小林繁雄

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