国木田 独歩

忘れえぬ人々

新字新仮名 約11,038字・読了目安22分

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多摩川の二子の渡しをわたって少しばかり行くと溝口という宿場がある。その中ほどに亀屋という旅人宿がある。ちょうど三月の初めのころであった、この日は大空かき曇り北風強く吹いて、さなきだにさびしいこの町が一段と物さびしい陰鬱な寒そうな光景を呈して…

作品情報

初出「国民之友」1898(明治31)年4月
分類NDC 913
公開日2009-04-23
最終更新2014-09-21
底本 「武蔵野」岩波文庫、岩波書店
入力土屋隆
校正蒋龍

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