小酒井 不木

死体蝋燭

新字新仮名 約5,170字・読了目安10分

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宵から勢いを増した風は、海獣の飢えに吠ゆるような音をたてて、庫裡、本堂の棟をかすめ、大地を崩さんばかりの雨は、時々砂礫を投げつけるように戸を叩いた。縁板という縁板、柱という柱が、啜り泣くような声を発して、家体は宙に浮かんでいるかと思われるほ…

作品情報

分類NDC 913
公開日2000-11-07
最終更新2014-09-17
底本 「怪奇探偵小説集1」ハルキ文庫、角川春樹事務所
入力大野晋
校正しず

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