芥川 竜之介

漱石山房の秋

新字旧仮名 約2,254字・読了目安5分

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夜寒の細い往来を爪先上りに上つて行くと、古ぼけた板屋根の門の前へ出る。門には電灯がともつてゐるが、柱に掲げた標札の如きは、殆ど有無さへも判然しない。門をくぐると砂利が敷いてあつて、その又砂利の上には庭樹の落葉が紛々として乱れてゐる。 砂利と…

作品情報

初出「大阪毎日新聞」1920(大正9)年1月
分類NDC 914
公開日1999-01-26
最終更新2014-09-17
底本 「芥川龍之介作品集 第三巻」昭和出版社
入力j.utiyama
校正かとうかおり

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