原 民喜

夏の花

新字旧仮名 約12,729字・読了目安25分

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わが愛する者よ請ふ急ぎはしれ 香はしき山々の上にありて獐の ごとく小鹿のごとくあれ 私は街に出て花を買ふと、妻の墓を訪れようと思つた。ポケットには仏壇からとり出した線香が一束あつた。八月十五日は妻にとつて初盆にあたるのだが、それまでこのふる…

作品情報

分類NDC 913
公開日2002-09-20
最終更新2014-09-17
底本 「日本の原爆文学1 原民喜」ほるぷ出版
入力ジェラスガイ
校正林幸雄

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