宮本 百合子

白い蚊帳

新字新仮名 約8,893字・読了目安18分

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なほ子は、従弟の部屋の手摺から、熱心に下の往来の大神楽を見物していた。その大神楽は、朝早くから温泉町を流しているのだが、坂の左右に並んだ温泉町は小さいから、三味線、鉦などの音が町の入口から聞えた。 今、彼等は坂のつき当りの土産屋の前で芸当を…

作品情報

初出「中央公論」1927(昭和2)年8月号
分類NDC 913
公開日2002-10-29
最終更新2014-09-17
底本 「宮本百合子全集 第三巻」新日本出版社
入力柴田卓治
校正米田進

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