宮本 百合子

未開な風景

新字新仮名 約7,458字・読了目安15分

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○ みのえは、板の間に坐っていた。真暗な板の間であった。 みのえの前の瓦斯コンロだけが、暗闇の中で勢よく青い広い焔をあげている。その薄明りでみのえは自分の鼻の先と手を見ることが出来る。 自分の鼻の先、それからすべっこい熱い激しい瓦斯の焔。一…

作品情報

初出「婦人公論」1927(昭和2)年9月号
分類NDC 913
公開日2002-10-29
最終更新2014-09-17
底本 「宮本百合子全集 第三巻」新日本出版社
入力柴田卓治
校正米田進

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