宮本 百合子

一本の花

新字新仮名 約26,653字・読了目安53分

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一 表玄関の受附に、人影がなかった。 朝子は、下駄箱へ自分の下駄を入れ、廊下を真直に歩き出した。その廊下はただ一条で、つき当りに外の景色が見えた。青草の茂ったこちら側の堤にある二本の太い桜の間に、水を隔てて古い石垣とその上に生えた松の樹とが…

作品情報

初出「改造」1927(昭和2)年12月号
分類NDC 914
公開日2002-05-07
最終更新2014-09-17
底本 「宮本百合子全集 第四巻」新日本出版社
入力柴田卓治
校正松永正敏

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