寺田 寅彦

沓掛より

新字新仮名 約9,148字・読了目安18分

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一 草をのぞく 浅間火山のすそ野にある高原の一隅に、はなはだ謙遜なHという温泉場がある。ふとした機縁からそこでこの夏のうちの二週間を過ごした。 避暑という、だれもする年中行事をかつてしたことのなかった自分には、この二週日の間に接した高原の夏…

作品情報

初出「中央公論」1933(昭和8)年10月
分類NDC 914
公開日2003-06-16
最終更新2014-09-17
底本 「寺田寅彦随筆集 第四巻」岩波文庫、岩波書店
入力(株)モモ
校正かとうかおり

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