板倉 勝宣

春の上河内へ

新字新仮名 約5,060字・読了目安10分

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大正八年三月二十一日。信濃鉄道にゆられながら、重いリュックサックを背負ったまま腰をかけて、顎の下にアルペンストックをかって、反対側の窓の中に刻々に移って行く真白な雪の山々を眺めていると、雪の山の不可抗な吸引力は、ジットしていられないほど強く…

作品情報

分類NDC 291
公開日2001-12-08
最終更新2014-09-17
底本 「山と雪の日記」中公文庫、中央公論社
入力林幸雄
校正田口彩子

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