海野 十三

崩れる鬼影

新字新仮名 約38,587字・読了目安77分

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月光下の箱根山 それは大変月のいい夜のことでした。 七月の声は聞いても、此所は山深い箱根のことです。夜に入ると鎗の穂先のように冷い風が、どこからともなく流れてきます。 「兄さん。今夜のようだと、夏みたいな気がしないですネ」 「ウン」兄は真黒…

作品情報

初出「科学の日本」博文館、1933(昭和8)年7月~12月号
分類NDC K913
公開日2005-12-06
最終更新2014-09-18
底本 「海野十三全集 第8巻 火星兵団」三一書房
入力tatsuki
校正土屋隆

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