泉 鏡花

菎蒻本

新字新仮名 約18,599字・読了目安37分

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一 如月のはじめから三月の末へかけて、まだしっとりと春雨にならぬ間を、毎日のように風が続いた。北も南も吹荒んで、戸障子を煽つ、柱を揺ぶる、屋根を鳴らす、物干棹を刎飛ばす――荒磯や、奥山家、都会離れた国々では、もっとも熊を射た、鯨を突いた、祟…

作品情報

分類NDC 913
公開日2007-03-28
最終更新2014-09-21
底本 「泉鏡花集成6」ちくま文庫、筑摩書房
入力門田裕志
校正高柳典子

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